「研修講師認定制度」について
協会の活動の一つである「研修講師認定審査会」は、普段はなかなかもらえない「講師としてのスキルや対応力」に対してのフィードバックをもらうことができる貴重な機会です。IBSTPIというアメリカのNPOが研究して作ったコンピテンシーを基にしたアセスメントを使い、一定以上のスキルを保持すると認められた場合に、レベルによって「認定講師」と「上級認定講師」の認定をいたします。
上級認定講師
事前提出物と模擬登壇、研修の登壇実績や専門性、またその他の要素を多面的に考慮して認定いたします。上級認定講師の皆さまには、協会会員向けのセミナーやトレーニングにも講師としてご参画いただく予定です。
認定講師
事前提出物と模擬登壇から審査し、協会が定める一定以上のインストラクタースキルを保持すると認められた場合に、認定いたします。
合格して認定講師になり、有料会員に登録いただくと、以下のメリットがあります。
- 「日本プロフェッショナル講師協会™」のロゴを使うことができる
- 名刺などに「日本プロフェッショナル講師協会™ 認定講師」と入れることができる
- 弊社にやってくる研修会社や企業からの研修講師募集案件のうち、あなたのプロフィールや実績に応じて打診が入る
- 「企業研修.com」という研修担当者向けのサイトでプロフィール掲載される
詳細は、「認定資格取得の皆様へ」をご覧ください。[PDFファイル 360KB]
こんな方にオススメです
- セミナー講師をやってきたが、今後法人研修にもチャレンジしたいと考えている方
- これから講師を目指したい方で、今の自分にどんなスキルが必要が知りたい方
- 今まで我流でやってきたが、自分のスキルを客観的に知りたい方
審査会に参加すると得られるもの
- アセスメントシート
- 国際基準のアセスメントに基づき、一人ひとりの良さと課題についてフィードバックが得られます。
- 認定証(合格者のみ)
- 協会より認定証が届きます。
研修講師認定審査会 参加者の声
今西さん
2018年12月21日に研修講師認定審査会に参加し、合格することができました。審査会に参加して、私が良かったと思った点は次の3つです。
1.実際の研修の場面とほぼ同じ環境下で審査が行われたこと
2.講師として必要とされる基礎的なスキルやマインドを体系化したものが、審査項目となっており、信頼感と納得感があること
3.フィードバックが充実していて、自分の強みと課題を客観的に知ることができたこと
具体的な内容は次の通りです。
1.実際の研修の場面とほぼ同じ環境下で審査が行われたこと
私が参加した認定審査会は、アセッサー3名と受講生4名で行われました。審査会の内容は、最初に研修の前提を共有した上で、「講師自己紹介」、「研修の目的の共有や意識づけ」、そして、「研修の本編(講義とワーク)」を実施し、その後、参加者の質問とアセッサーからのフィードバックを受けるというものでした。
受講生が4名いたので、講義の後に、グループワークを実施し、その内容を発表してもらい、その内容にコメントするといったインタラクティブな講義進行を実践することができました。
2.講師として必要とされる基礎的なスキルやマインドを体系化したものが、審査項目となっており、信頼感と納得感があること
審査を受けてから、約1ヶ月後に届いたアセスメントレポートは、テキスト、プログラム、印象、インストラクション、ファシリテーション、コーチングの6つの観点で、私のスコアが提示されていました。スコアは、レーダーチャートで表示されているので、見やすく、わかりやすかったです。
この審査項目は、アメリカの非営利研究団体の作成したコンピテンシーを参考にして体系化されていて、アセスメント基準は、日本においても、全くゼロから研修講師を育成する「ゼロから講師プログラム」において、すでに10年近く活用されているとのことです。
審査会の後、JPIAから紹介していただいた研修会社にも大変信頼されていることを感じました。その理由は、講師登録した直後に、研修の依頼があり、登壇することができたからです。さらに、研修の受講生アンケート※においても、満足度、役立度共に4.7という好結果を得ることができました。
3.フィードバックが充実していて、自分の強みと課題を客観的に知ることができたこと
アセスメントレポートのフィードバックのコメントは、良い点、さらに良くするための提案の両方が記載されていました。そして、審査当日の講義風景をビデオで見ることができたので、自分の良い点と改善点を客観的に確認することができました。
私の良い点は、「インストラクションが的確で無駄がないこと、ファシリテーションにおいて受講生に意見を求め、出てきた意見を受け止めることが出来ている」とのフィードバックをいただきました。さらに良くするためには、「受講生の意見を、場全体の学びにつなげるように関わること」とのご指導を受けました。
ビデオを見て、受講生の反応を見て、「なるほど!」と思いました。このフィードバックの仕組みは、講師として今後の成長にとても役立つと感じました。
審査会の約1ヶ月後、「認定証」、「認定講師と記載された名刺」と「ボールペン」が届き、大変嬉しく、光栄に存じました。これから認定講師審査会を受けようと思っている方、再度、チャレンジしようと思っている方の参考になれば、幸いです。
※受講生アンケートは5段階評価で、該当するものに〇をつけるものです。
評価の回答基準
(5:非常にそう思う 4:かなりそう思う 3:まあまあそう思う 2:あまりそう思わない 1:まったくそう思わない)
増田さん
私は、研修講師として令和元年の5月に独立をしました。独立に際して、自分のスキルを客観的に図る機会を活用したいと考えていたところ、「認定講師審査会」の存在を知りました。約3年半、企業でのワークショップ型研修の講師として活動してきた実績を踏まえ、自分自身のスキルが客観的にみてどうなのか図るため参加いたしました。
審査会では、協会の須子さんや浅田さんを始め、研修やセミナーの講師を数多く見てこられた方々から、自分自身では意識していなかった改善点を率直にご指摘いただきました。見た目、話し方、身振り手振りなどのデリバリー部分から、講義部分、ワークの進め方に必要とされるファシリテーションの部分まで丁寧にご指摘いただけるので、講師としての改善ポイントを明確にすることができました。
そして、登録会参加後は、ご指摘いただいた点を踏まえ、自身の経験などを組み込んだ講義にするように意識して取り組み、研修受講者から、「話が具体的でわかりやすい」というフィードバックがいただけるようになりました。また、講師としての自身の課題が明確になるだけでなく、強みとしてご指摘いただいたポイントについては、自らの強みだと自覚して自信を持って研修に臨めるようになり、周囲の方々から、堂々としていて良いとの評価をいただくようになりました。
審査会で協会の方々からご指摘いただいた点とともに、審査会後に送付されるフィードバックレポートも用いながら、引き続き、顧客から継続して指名される講師となるべく、研鑽を重ねていきます。
社内講師を抱える法人企業様へ
社内講師の育成、スキルアップの機会として研修講師認定審査会をお役立てください。
「研修講師認定審査会」参加のメリット
- 研修のクオリティ向上
- 客観的なフィードバックを得ることで、具体的な改善ポイントがわかる
- 他講師からの刺激でモチベーションUP
- 他流試合にてマンネリ化からの脱却
- 講師適正の判定機会として
- 適正ありorなしだけでなく、講師に合った対象者やテーマ等もアドバイス可能
- スキルアップの機会もご提供(オプション)
- 認定審査会対策講座、定期勉強会
審査会に参加した社内講師の声
深澤さん
2018年10月に研修講師認定審査会に参加をさせていただきました。当時、私は社員の人材育成部門に所属し、社内講師をしておりましたので、自分の実力がどのくらいあるのかを見てみたいという想いもありました。
認定会では簡単な自己紹介の後、研修の前提(受講対象者や研修の位置づけ等)をお話し、同じ認定会参加者に受講者になりきっていただいての模擬登壇が20分程度、その後受講者からの質問とJPIAからのフィードバックがありました。
JPIAからは、講師としての強み・魅力は何か、受講者に与える印象はどのようなものか、今後の成長に向けての改善ポイントはどこかといった観点でのフィードバックをいただけました。
私は「社内講師っぽい」というコメントをいただき、「目から鱗」の感じでした。なぜそう見えるのかも解説いただけたので、以降の自分の立ち居振る舞いをかなり意識しました。社内講師同士でもフィードバックしあうことはありますが、あくまで社員同士のやり取りですので、多くの講師を見ているプロの方からのフィードバックは視点が違い、そういう風に見えるのだと自分で気づかなかった点に気づけて大変有意義でした。
当日の様子は後日動画でも共有いただけるので、それを見て改めて自分の立ち姿、話し方の癖、印象なども確認でき、改善ポイントが明確にわかりました。
認定会に参加しようかどうか迷っている方はぜひぜひ参加をおススメします。社内講師として活躍されている方も、普段とは違う観点で客観的にフィードバックをいただける貴重な機会だと思います。
認定の仕組み
国際標準にのっとったインストラクタースキルを網羅
講師として必要とされる基礎的なスキルとマインドを国際標準であるIBSTPI(International Board of Standards for Training, Performance and Instruction)」のガイドラインに沿ってアセスメント基準を体系化。
IBSTPIは、アメリカで30年以上前に設立された由緒ある非営利団体で、その標準体系は米国のさまざまな組織における講師育成に使われています。
このアセスメント基準は、日本においても、まったくのゼロから研修講師を育成する「ゼロから講師プログラム」においてすでに10年近く活用されています。
認定審査会の流れ
参加費用とお申込み
参加料
- 通常
- お一人 12,000円
- 再審査
- お一人 4,000円
- 下記のフォームよりお申し込みください
- 東京、大阪、名古屋、福岡、広島、仙台、金沢で開催します
- 団体様でのお申し込みの場合は、メールでも受付いたします
- 5名以上で審査会に参加の場合は、出張審査いたします
詳しくは日本プロフェッショナル講師協会™事務局までお問い合わせください。
認定審査会の情報は、定期的にご案内しておりますので、開催時期のご案内を受け取りたい場合には、こちらからご登録をお願いいたします。すでに会員の方については事務局まで最新日程をお問い合わせいただければ回答いたします。
ご案内を受け取る公式認定審査会サポート講座について
日本プロフェッショナル講師協会™の認定審査会に向けて、公式認定審査会サポート講座を運営しております。
講師力養成講座
全5回のプログラムで実施する、研修プログラム設計、資料作成、プレゼン、ファシリテーションのスキルを学ぶ講座です(オンライン開催)。認定審査会対策としてのご受講をご希望の方には、認定審査会で実際に使うアセスメントシートをお渡しいたします。